2001-07-15

とらいあんぐるハート3


 世の中に萌えるゲームは数有れど、その中でも異彩を放ちつつ最強の名を欲しいままにするシリーズがこの「とらいあんぐるハート」シリーズだ。通称「とらハ」。で、その最新作にして最終作が、この「とらいあんぐるハート3」となる。
 シリーズ2作目の「とらハ2」から9年後という設定で、舞台はほぼ同じ土地である。前作のキャラも当然のように登場するだろう。が、このシリーズ前作をやってなくてもプレイには特に問題は無いと思う。かく言う俺も、とらハシリーズは2から入ったクチなので。
 まず、システム面での強化に舌を巻く。とらハ1・2は素晴らしいシステムとは言えなかったものの、それなりに使いやすいシステムだった。それが、3になって驚くほど進化しているのだから、その完成度たるや推して知るべし。
 また、このシリーズならではだったヘタウマ主題歌が今回はちゃんとした楽曲になっている……いや、驚くのは失礼かとも思うが(笑)

那美シナリオ

 とらハシリーズ初の正統派巫女さんで、とらハ2の薫の妹と言う設定。おっとりとしてやや天然系で、優しさに溢れる性格。セミロングのストレートの髪型。フルネームは神咲那美。
 これが発売前の情報としてあった。俺の属性ピンポイントですがな……いやがうえにも盛り上がりましたネ! ついに、ついに本まで創ったあの娘を超える萌えキャラが現れたと思いましたよ。「とらハ3はこの娘の為に買う! いやむしろ買わいでか!(謎)」と、随分と盛り上がったものです。
 シナリオとしては、久遠の悲劇に那美の優しさ。……素直に感動だよ。って言うか、俺にはちと痛すぎるかも知れないぐらいほどだぜ。
 とらハがとらハたる萌えイベントも強力なものが2つありました。昇降口では俺も昇ったし(謎)、階段上や林の中では一緒になって慌てふためく始末(ぉ
 しかしまぁ……「護ってやりたい」とは思うものの、なんでか「救ってやりたい」と言う気持ちにはならなかった……那美は救う側の人間なので、当然といえば当然なんだが。外見・内面的には俺の萌えポイントを抑え、CGにも非常にツボなものが多数あったはずなのに……やはり俺は、外見だけで強く萌える人間ではありません、紳士ですから(んぁ
 「伝統の萌えゲーとらハでも、あの娘を超える萌えキャラは無理だったのか……」と、やや落胆しつつ無念がる俺でしたが、本物は遅れて現れるのだった……それは後述。

忍シナリオ

 次に攻略したのが、蘭丸氏の評価が著しく高かった忍。
 主人公のクラスメイトで、長身長髪で綺麗系。クールな印象がありながら人当たりの良い性格。フルネームは月村忍。とまぁ、設定としてはこんな感じで、俺は特に惹かれるでもない。つまり、よほどシナリオが良いんだろうと解釈した俺は、次の攻略対象を忍にしたのだった……。
 シナリオは……ちとネタバレになってしまうが、ノエルという機械人形(オートマータ)が主役だったのではないかと……(ぉ
 実は、忍はとらハ1のヒロインだったさくらの親族である。プレイした人なら解ると思うが、さくらの甥っ子と言うことはえっちシーンの展開は推して知るべしなのだ。……彼の評価が高かったんは、コレのせいかい……まぁ、彼はとらハ1はプレイしたことが無いと言うし、惹かれるのも仕方ないか?
 俺はさくらで一度見たイベントな訳だし、と言うかそもそもさくらに萌えてないので、まったくノーダメージ。
 ノエルも所詮は機械人形。俺が萌えるはずもなく、と言うかそもそもメイド属性はからっきし無いので、忍シナリオはあまりハマれなかった……。

晶シナリオ

 とらハ3よ……俺の期待度が高すぎただけなのか? 那美の萌えに、システムとミュージックの進化に、とらハ3の期待度が高まりすぎただけなのか? 確かにそれ抜きにしても、とらハ3は面白いと思う。素晴らしい作品だと思う。でも、何か足りないんだ……。そんな、期待と現実のギャップに苛まれながら次のキャラは晶に決定。
 晶は、スポーツ少女と言うか少年風なショートカットのボーイッシュな女の子。本名は城島晶……って言うか、とらハ2のみなみちゃん?(笑)
 とらハ2のみなみちゃんには、程よく萌えたからね……この子も結構、期待できるかもしれないと思ったのだが……。
 シナリオは、晶の強い心を前面に押し出したものになっている。が、やはりボーイでは萌えにくいのだよ少年(謎)
 って言うか、シナリオ的にえっちシーン必要無いやん。
 むしろ、中2って、ヤッたあかんやろ。

レンシナリオ

 とらいあんぐるハートと言うゲームはその名の通り、シナリオが進行する際に三角関係になるキャラが存在する。那美は久遠という妖狐、忍はノエルというメイドロボ、そして晶はこのレンだった。晶のシナリオを攻略している際、レンの奇妙な関西弁が気になったのは言うまでも無い。「那美が及ばなかった今……やっぱり俺ってば、こんなロリキャラかよ……」と、自分に向かって不信と疑念を抱いたものだ……そして、徐々に惹かれつつあるレンに恐怖した(謎)
 「レン」とは本名の名前から取ったあだ名で、本名は鳳蓮飛(ホウ レンフェイ)。中国人と日本人のハーフで、服装もチャイナっぽいものが多い。
 言葉は母親譲りの関西弁だが、京風の訛りと中華独特のイントネーションが加わって、妙な発音をする。「なー」を連呼するあたり、伊勢の訛りも見うけられたりする。この独特のしゃべりは一度聞いたら忘れられないほどで、前述の他のシナリオをプレイしている時から気になっていたのは事実と言わざるを得ない。
 武道は祖父と主人公から教えてもらった中国拳法の棍で、天才肌でなんでも器用によくこなす。料理も母直伝の本格中華で、こちらも天才的。趣味はごろ寝で、ひなたや暖かい場所を見つけては横になって伸びている……って、昼寝が趣味って、なんかヤな予感……(謎)
 シナリオは相変わらず号泣させられました。幼少時代の環境から、前向きな性格から、ふと見せる弱さから、登場人物の絶妙な距離感から、むしろコレで堕ちるなって言うほうが俺には無理。
 レンのエンディング付近のシナリオを見ると、主人公とレンの繋がりは少し軽薄に見えるかもしれないが、俺としてはあのぐらいの距離感は当然であり、またそこが良い部分なのです。レンが昔から望んでいた「一番」に、主人公はなれません。これ、ポイント高いあるよッ!(誰?)
 つまり、主人公やレンはまだ努力出来る余地がある点、そしてその分だけ余裕と自由がある点、ある意味豊かな発想力を活かせる点(謎)が、俺的にグッドなのですよ……。この「登場キャラたちの至近距離すぎない微妙で絶妙な距離感」は、俺が萌えるためにはかなり重要なファクターになりうる。今思えば、Kanonの栞やこみパの千紗もそうだった。
 でも……さすがに、えっちシーンは少し引きました(笑)
 しかし、それと同時に頬が緩んでいる自分がいたのもまた事実であり、この事実は今後の課題としたいと思います(謎)
 ハイ、他のキャラに比べて圧倒的にレビューが長いですね。これも愛ゆえにです(ぉ
 愛ゆえに……ちょっとネタバレ暴走させてもらって良いですか(ぉ
 ゲームシナリオ中もレンに対してそこはかとなく萌えていたワケですが、カメのぬいぐるみにレンが大喜びしているシーンでの……、
> かめぐるみをかかえて、レンはころころと部屋の中で転がったり、かめぐるみの下にもぐりこむようにする。
 ……ぉ。
> かめぐるみの下にもぐりこむようにする。(反復(ぉ
 ……ぉぉ。
> かめぐるみの下にもぐりこむようにする。(再度(マテ
 ……ぉぉお。
> もぐりこむようにする。(エコー(もういいって!
 ……ふはっ……。
 ここの1シーンは強烈な決定打でした。ドーム球場なのに場外ホームランが出てしまいましたね(謎)
 何を隠そう、ここの1行で、千紗超えはあっけなく確定しました。
 こみパ千紗シナリオの「ちょっと嬉しく思って……ですか?」のセリフも、ズガン!とキましたが、このテキストも同様に、ガツン!とキまくりやがりましたね……。背筋から脳髄まで一気に突き上げるようでいて、内から溢れる清らかなる水のような波動をね……FF9の白魔法「ホーリー」のグラフィックムービーを思い浮かべてもらうと解かりやすいかもしれない。
 あの時のような衝撃をまた味わうことが出来るとは、思ってもみませんでしたよ……そりゃあもう、レンの掌打を食らった晶のように、俺の意識は軽々とフッ飛びましたね……成層圏あたりまで(飛びすぎ)
 このテキストを読んでそのシーンを想像した瞬間に、俺の頭の脳細胞は銀河鉄道999のように、けたたましい汽笛と蒸気を吹き上げてゆっくりと飛び立っていきました……(ぉ
 様々な例えで俺の萌えを比喩しているが、この萌えをみなまで解ってくれとは言わない。だけど、この文書を読んでいる君達にも少しは解って欲しい!!
 レンのようなのほほんのほほんとした性格と動作をする娘が、チャイナ服でめいぐるみとたわむれながら恥ずかしがっている様を想像してみてくれ!! ……どうだい? 恐ろしいまでの萌えが来ないかい? やたらとナマヌルい魂の波動が……ッ!(んぁ
 皆もご存知かと思いますが、俺は相当なスカート属性です。ひらひらミニなやつね……。しかしまぁ、ひらひらミニスカートを履いていては到底出来ないこの仕草に、コテンパンにやられました……さらさらとしてふぁふぁでありながらもチャイナの良さを体感した次第でございます(意味不明)

美由希シナリオ

 メガネっ娘で、妹。もうこれだけで萌えキャラとしての要素は十分なのだと思うが、美由希の場合は可愛さよりも地味さのほうが先にたってしまうため、どうも世間のウケはいまいち良くないらしい。
 ちなみに俺は、妹っつー設定の時点で既に無理です(ぉ
 とらハ3も、後は美由希とフィアッセでコンプなのだが、何故かみんなは口を揃えて、
「やんなくてもいーよ?(笑)」
 などと言い放つ美由希シナリオ。いや、さすがにソレはマズいだろ……(笑)
 他のシナリオではただの設定の一つだった主人公の御神流が、主になるシナリオなんだろうし……。
 美由希は妹だし、フィアッセはパツキンなので、俺が萌えるのは難しいだろうがシナリオとして知っておくことは外交上(謎)必要なのでとりあえず攻略開始。
 シナリオは……もちろん素晴らしいと思う。光と影の交錯が熱く温かい。
 だが、萌えが無いような……と言うか、えっちシーンも無い?(笑)
 なんとなく問題となる選択肢は解るんだが……まぁいいか? 萌えないし(ぉ
 って言うか、あそこの選択肢で上を選ぶ理由がまったく無いし、選ぶほうがオカシイって!(笑)

フィアッセシナリオ

 守りたいもの、ありますか……。もちろんレンですな……(ぉ
 さてお待ちかね、本作の事実上のメインヒロインの登場です。
 主人公とは幼少の頃より付きあいのある外国人新人シンガー。とらハ2のゆうひと密接な関わりがある背景をもっている。
 年齢は主人公の2つ上なだけなのだが、主人公はかなり子供扱いされる。フィアッセの前では、御神の剣士も無意味らしい。
 とらハ2の知佳ぼーと同じく羽根を持つ超能力者。他に、リスティ(エルシー)、フィリスなども同じ能力者である。
 2つの触角のような髪が目立つ、ロングのストレートで金髪。美由希シナリオでも出てきた「探し物が得意」という特徴は、おそらく頭の触角によるダウジング効果とみるがいかに。
 これらの設定をよく吟味するとつまり……ゆうひと知佳ぼーを足して2で割ったような外人のお姉さん? ……って、あながち間違ってもいない。
 シナリオは……も、萌え? って言うか、萌え! ぐぅぅ……柔らかな日常と微かな気持ちの触れ合いが……これぞ歌うたいの魔力と言うか、何というか。パツキンお姉さんと言う、まったく俺の属性ではない分野のキャラのはずなのに、ここまで優しい気持ちになれるとは……。参りましてございますよ。
 逆に言うと、エンディングはそれほど痛い感動は無かった……が、これで良いんですよ! とらハは!! スイートソングス…フォーエバー……。
 しかし何度も言いますが、残念ながら俺はレン萌えです(ぉ

2001-07-01

初代愛車 MAZDA LANTIS type-R

スケール : 4245 × 1695 × 1355 mm
車両重量 : 1230 Kg
エンジン : V6-DOHC 1995 cc
エンジン パワー : 170 ps/ 7000 rpm
エンジン トルク : 18.3 Kg-m / 5500 rpm

 夕方、家に着くとランティスがガレージに居た。大きそうな割りに家の小さいガレージに難なく入ってる。
 親父が、俺が帰る前に1回乗っていた。「エンジンも良く回るし、車体も軽い。タイヤが太いからコーナーが楽だ」と、言っていた。ワイパーが動かないとも言っていたが……動くぞ?
 親父の車はワイパーのレバーをひねるやつなので、それで動かないと思ったらしい。そりゃリアワイパーだって(笑)
 いったん乗り込んで、内装を確かめてみた。前席、後席ともちゃんと座れて十分なスペースもある。トランクはちと狭い気もする。ほとんど何も入れないんだけどね。
 前端の見切りが悪い、と言うかまったく見えない。慣れるまで大変そうだ。同様に後方も見えない。車両感覚には悩まされそうだ。
 サンルーフだかムーンルーフだか名前は知らないが、天井に窓がある。俺は煙草を吸うのでコレは煙を逃がすのに重宝しそう。
 エアコンはボタンは押しやすいが、クーラー・ヒーターを指定するのは使いにくい。
 カセットデッキは純正ではなくケンウッドのものだった。ボタンが小さくて押しづらい。
 シートはスポーツタイプだけど、乗り心地は悪くない。ヘッドレストが柔らかいのがよろしいです。

 さて、走りのほうだけど初乗りの感想としては、非常にエンジンが良く回る。
 1速だけ変速比が異様に低く出足が速い。2速からは普通である。5,000回転までは一気に吹き上がり、猛然と加速する。速い。広い直線で思いっきり飛ばしてみたが、160kmまで苦も無くスムーズに加速する。
 ライトがハイとローを切り分けるタイプじゃなくて、ローをつけたままハイもつく。明るくて良い。
 コーナーは楽だ。ハンドルを切った通りに曲がってくれる。ブレーキのききも必要十分。
 翌日、リアと後部座席の窓にスモークが貼ってあるのに気付く。どうりで後ろが見えないわけだ。

 街乗りでは、やたら走りすぎると思っていたら、俺の走り方がおかしかったようだ。
 俺は最近まで「ホンダ NS-1」に乗っていて、常にレッドゾーン近辺を維持して走っていた。ランティスも、そこまでは行かないまでも、4,000rpmぐらいはまわしていた。普通の車と言うのは、1,500~2,500rpmで十分走るようだ。AT車に乗って気付いた(笑)
 そうすると、1→2速へのつなぎが、おかしい。どうしてもガクガクなっちまう。俺が下手なのか?
 ドアバイザー(雨よけ)が付いていないので、雨が多少入ってくるが、風切り音は少ない。バックでの車庫入れ、前方の見切りもだいぶ慣れてきた。

2代目愛車 TOYOTA COROLLA Luxel

スケール : 4365 × 1695 × 1470 mm
車両重量 : 1080 kg
エンジン : S4-DOHC 1794 cc
エンジン パワー : 136 ps/ 6000 rpm
エンジン トルク : 17.4 Kg-m / 4200 rpm

 買うなら新車。購入を決意する以前から決めていた。おそらく俺は今後も新車を乗り継いで行くと思う。
 さて、カローラを買う際に競合したのは次の車である。シビック、ウィンダム、アルテッツア、プリウス、インテグラ、プリメーラ。
 フルモデルチェンジしたばかりのシビックは、大きな進化が見られなかった点が大きく評価を下げた。良い車だとは思うのだが、カローラに比べるとセールスポイントに欠ける。俺の耳と心に、シビックメッセージは何も届かなかった。
 ウィンダムは非常に魅力的な車だ。今でも是非欲しいと思っている。カムリベースとは言え、あのスタイリングは素晴らしい。しかし、俺の金銭的な理由から泣く泣く選定除外となった。いつかは乗りたい……。
 アルテッツアは最後の最後まで非常に迷った。しかし、パッケージングとノイズフィーリングがいまいちだ。FRの弱点とはいえ、後部座席の窮屈感はランティスよりかなりヒドい。FFとは言え10年前の車に負けるようではダメだろう。実際にはアルテッツアのほうが広いのだが、これは感覚の問題。狭いのではなく、狭く感じるのだ。また、トヨタのエンジン音はあまり好きになれない。高回転域を楽しむ車には致命的だ。俺は、速ければイイと言うドライバーじゃない。こう言うスポーティカーに乗るなら運転する歓びと気持ち良さを味わいたいのだ。その点、カローラなら、もともとそう言う車ではないので割り切れる。アルテッツァのマフラーノイズなんかはなかなか良いんだが……。
 プリウスも欲しかったのだが、バリューフォーマネーで考えると、まだまだハイブリッドカーに選択肢は無い。プリウスで培われた技術と経験が活きた次のハイブリッドカーなら考えたが、プリウスは先駆者なだけに、やはり高い。
 インテグラとプリメーラは外観がもの凄く好かない。インテはあからさまにBMWコピーデザインだし、プリメーラは重っ苦しいリアが好きじゃない。両車ともにフィーリングやメカニズムは悪くないだけに残念だ。
 さて、残ったカローラは、俺が生まれる前から常に日本車業界のトップに立ち続けていた車だ。常に時代のニーズに合わせながら、時代に合った提案をしてきた。先代のカローラは意味の無い馬力競争に終止符を打った。今回のカローラは「高級車は革命的な技術を常に創造し、普及させる義務がある。」と提案しているように感じる。(トヨタの名称で言えば)ABSやVVT-i、VSC等のように、他社も追従しなければならなくなるようなスタンダードになりえる革新的な次の技術を求めている。現代の技術力なら質感を出すことならいくらでも出来ることをカローラは証明したのだ。今の高級車にはスタンダードになりえるような技術を試みたものはないと主張しているんだろう。

 購入車種が決まったところで、次はグレードの選択だが、これは簡単に決定した。トヨタの1.5Lエンジンは秀逸な出来だと思うが、1.8Lにした。1.8Lエンジンと言っても、所詮は低速トルク重視のエコエンジンである。先代カローラもそうだったように、カローラセダンのコンポーネンツは非常に多くの車種バリエーションにわたって使用されるため、1.8Lエンジンでもボデーが勝っていると判断できるからだ。
 外観(エアロ等)に関しては、ディーラーの友人に任せた。気に入らない個所はさすがに首を振ったが、基本的にはオールオーケーで外観を整えてもらった。ランティスのサイドシルエットスタイルやウィンダムのフロントスタイルを好んでいる俺の心をよく汲んでくれる、良い友人を持ったものだ。

 納車前に一度、ディーラーで実車を見せてもらったが……コレ、ほんとにカローラ?(笑)
 一見しただけではまったく解らない外観。知人曰く、「カッコ良く言えばミニアリスト。カッコ悪く言えばガキのチョロQ。」である。非常に的を得ていると思う。
 納車の日から1,000km走破まで約2週間。まずまずのペースだ。その時点でのレビューをしてみると……。

 特筆することが無い(笑)

 質感が高いとされるカローラの内装だが、俺にはたいした問題ではなくスルー。他にと言えば欠点が見当たらないところが欠点か。クセやこだわりがあったほうが、より愛車を可愛く感じてしまうものだなぁと痛感しました。
 ハンドリングは良好だが、タイヤの限界を感じてしまうことが多い。ランティスなどはやたらとフロントヘビーに感じたものだが、カローラではその感覚に辿りつくまでにタイヤに限界を感じてしまう。俺はプロテストドライバーではないので、そこまで無理はしない。よーするに、ハンドルを曲げたらちゃんと曲がるのだが、曲がっている感覚が無いのだ。視界が回っているから曲がっていると感じるのであって、ハンドルからは曲がる感覚の伝達が非常に乏しい。また、90kmを超えた当たりからフワつきが目立つようになる。90kmまでは非常に落ち着いており、街乗りで不安が出るようなことは無いだろう。
 加速性能は非常に良好だ。ゼロからのスタートで不満を感じることは無い。車重が軽いからだろう。ただし、中間加速は物足りない。エンジンとギアセッティングによる限界だ。
 ボディー剛性は高く、剛性に不安を感じることは無い。ドア一つにとっても、しっかりとした剛性感がある。安っぽさを感じることはあっても、タイヤが貧弱な分、ボディー剛性に不安が出ることは無いだろう。タイヤを履きかえればまた違った見解になるかもしれない。
 ロードゴーイングノイズは非常に抑えられている。ただし、それは日常速域での話であって、総合的に100kmを超えたあたりからやたらと騒がしくなってくる。タイヤノイズは90kmあたり、エアーノイズ(風切り音)は100kmあたり、エンジンノイズは4,500rpmあたりから、耳ざわりに感じるようになる。
 総合的に見ると、全てが中庸に造られており、カローラと言う大衆車らしい車に仕上げられている。見た目(内装・外装)はややラグジュアリー路線だが、乗ってみればやっぱりカローラ。日常速域(90kmぐらいまで)では非常に高性能で機能的な車だ。

ONE – 輝く季節へ


 二択三拓の選択肢を選んでシナリオを進めていくアドベンチャーゲーム。
 Kanon 関係で知り合った友人に薦められてやってみましたが……これは凄い。シナリオの奥が深すぎる。1回やったぐらいではまるで理解出来ないシナリオの真意。
 Kanon が感動に包まれるストーリーと表現するならば、このゲームは感動が突き刺さるストーリー。感動が痛いのだ。ハッキリ言ってシャレにならんほどブルーになる。けど、悪いことじゃないと思う。
 ちなみに、俺が正直に自分の思うとおりの選択をしていくと「茜シナリオ」のバッドエンドとなった。選択が難しい場合も少なくないが、友人曰く、「このゲームはバッドエンドを何度も見ること」。このゲームがより理解できるからである。
 主人公が、幼き日の楽しかった日々に、そこに永遠に留まっていたいと強く願い、とある女の子と気休めの契約を交わす。「永遠の盟約」だ。それは悲しみに暮れていた主人公を立ち直らせるために、女の子が気休めにしたことなのだろう。けどそれは、主人公が再び「この幸せが永遠に続けば……」と、感じた瞬間に本当のこととなり、永遠が主人公に訪れる。交わされた盟約が真実となり、その瞬間が訪れる前に、残された時間に、幼き日の思いに負けない瞬間を刻めるか。この世界に留まることの出来る絆を作ることが出来るか……。

長森シナリオ

 主人公がこの街に引っ越してきた時から知り合った幼なじみ。本シナリオのメインヒロインでもある。
 世話好きで主人公のことを一途に思う健気な性格。語尾に「だよ」と「もん」を多用することから、「だよもん星人」と名付けられている。牛乳が好き。
 クリアするには、長森の世話好きな性格に反発して、それをウザッたく思う主人公を演じねばならず、選択肢が非常にツラい。極めつけは1月4日のイベントなのだが、これは主人公の行動にマジギレしました。TVドラマなどではよくある展開だったりするのだが、ゲームは主人公に感情移入してストーリーを見ていくだけに、このイベントのインパクトは強烈。
 シナリオの本筋で、永遠の盟約を交わしたのは幼少の頃の長森である。

七瀬シナリオ

 転校生。転校初日に通学路でぶつかって知り合うという、ありがちパターン(笑)
 中学の頃までの育った環境が剣道だったため、男気溢れる性格だが、それを隠している。主人公には転校初日でバレてしまっているので、隠そうとしないが。
 乙女に憧れる、一種独特のシナリオ。

繭シナリオ

 ペットのフェレットが死んで、墓を作っているときに主人公たちと知り合う。感情を言葉にすることは少なく、ペットの名前「みゅー」を口癖とする。
 ただ泣いているだけの子供が、優しさを持った大人になっていく過程をシナリオとしている。
 中学生という設定はどうかと思うのだが(笑)

澪シナリオ

 しゃべることが出来ない1年生。言葉を必要とする意思の疎通はスケッチブックで会話をする。
 幼少の頃に一度だけ、主人公に逢ったことがあるのだが、その時の約束を一途に守りつづけている。一度交わした約束は、思いのままに表現出来ない自分を、自分の存在を表現できるように取り違えることはなく、「バカだから」の一言ではすまされないほど健気。

みさきシナリオ

 目から光を失った、盲目の3年生。目が見えないとは思えないほど明るい性格で、大食い。カレーなど数杯は軽く食べる。
 エンディング~エピローグは大泣きしました。本当に強い女の子だ。明るく気丈な性格だが、盲目というハンデはやはりあり、未知の場所は怖がる。主人公がみさきを新しい世界へ、みさきが憧れた世界への一歩を手助けした時に永遠が訪れ、主人公は……シャレになりません。号泣。

茜シナリオ

 永遠の存在を知っているクラスメイト。甘いものが大好き。ワッフルからたいやき、ケーキまでなんでも。口数は少なめのおとなしい女の子。
 永遠の世界の存在がストーリーと核となるので、永遠が理解できていないとストーリーがよく解からない。他のシナリオを何度かクリアしたのち、茜シナリオに突入することをオススメします。
 大好きだった幼なじみが永遠の世界に行く瞬間に立ち会っており、今でもそのことは覚えている。今でも帰ってくるかもしれない幼なじみをただ待ち続ける茜。主人公はそんな茜に次の一歩を踏ませようとするが、同じく永遠が訪れる主人公には……。

Kanon


 選択肢はごくわずかで、ほぼストーリーを読み進めていくのみのサウンドノベル。
 涙無しでは語れないドラマチックストーリーと個性的な登場キャラクター、珠玉のバックミュージック。18禁ゲームだと思って甘く見てると痛い目を見ます。現に俺がそうだった。
 ちなみに、俺が正直に自分の思うとおりの選択をしていくと「名雪シナリオ」のグッドエンドとなった。普通に選択肢を選んでいって気持ち良くエンディングを迎えられる良く出来たゲームだ。12日の登校時に寄り道をしてしまうので「栞シナリオ」は不可。夜の学校には行くが翌日の昼食は先約(名雪や北沢と)があって断るので「舞シナリオ」は不可。木曜日にCD屋を教えてもらうはずだし、雪の中、商店街へ寄ってまで傘を買って帰ろうと思わないので「あゆシナリオ」も不可。毎晩ヤバいことをしてくるし、歩道橋から子犬を投げ捨てるような家出少女は怖いので17日の選択ではどうしても立ち去ってしまう、「真琴シナリオ」も不可。と、こんな感じで「名雪シナリオ」へ行ってしまうわけだな。

名雪シナリオ

 いとこで同居人でクラスメイト。朝が異常に弱い。おっとりしすぎの性格だが、意外と鋭い所もある。
 他のシナリオに比べるとインパクトは薄いかもしれないが、その分キャラが個性的。「奇跡」の恩恵を受けていない(と思う)唯一のシナリオで、あゆとの絡みがイマイチ不自然かもしれない。
 名雪の母、秋子さんは年齢、職業などが全て謎。天才的な洞察力を持つ。
 名セリフは「イチゴサンデー7つ」「私の、本気だよ」
 迷セリフは「わ、びっくり…」「くー」

栞シナリオ

 病気のため、休学中の1年生。アイスクリームが好物。性格は名雪と美坂(姉)を足して2で割ったような感じ。
 このシナリオが一番泣けた。「あゆシナリオ」を理解しているとさらに感動する。何もしてやれない主人公、頭の回りすぎる姉、そして優しい名雪の、各登場人物の距離感が絶妙。
 名セリフは「わたし、笑っていられましたか?」「こんな時は…泣いてもいいんですよね…?」
 迷セリフは「そんなこというひと、嫌いですー」「おくすりならたくさんありますよ」「人類の敵です」

真琴シナリオ

 記憶喪失の女の子。何も覚えていないが、なぜか主人公を憎いと思っている。そのため、主人公に対してかなりヒネている。
 シナリオ前半はコミカルな展開で、シナリオ後半に入ると感動の嵐。グッドエンドだと感動が止まらないが、バッドエンドはかなりブルーになる。
 名セリフは「あ…あう゛ーっ…」(結婚式でヴェールが飛ばされて泣くシーン)
 迷セリフは「買えないっ、買わないっ、買えるかっ!」

舞シナリオ

 3年生。夜の学校で出現する「魔物」と戦う。無口でほぼ何もしゃべらないので会話の応答スピードは遅いが、ツッコミは早い。
 エンディングが納得行かない唯一のシナリオ。他のシナリオで見られるような巧妙な伏線があまり無く、病弱な母の話は突然過ぎる。まぁ、それでも泣ける話なのだが(笑)
 名セリフは「馬鹿だから、どれだけ砂山が崩れたって盛り続けるんだよっ!(主人公)」「失いたいのかっ(主人公)」
 迷セリフは「相当嫌いじゃない」

あゆシナリオ

 全シナリオに対して絡んでくるメインヒロイン。「奇跡の天使」と「食い逃げ犯」を兼ねる凄い人。シナリオの琴線にふれるネタバレとなってしまうが、性格と外見は小学生。
 あゆシナリオを選んだ場合の主人公は、強気な言動に反して心が弱く感じる。幼少の頃の主人公も言動は強気。けど心は弱い。悲しくなれば幻を見る。7年経っても変わらない。しかし、あゆは頼りなげな性格や外見、その存在すら儚いものだと言うのに……7年前にあんなことがあったというのに、最も辛い選択ばかりをしていく。これだけでも泣けるのに、あゆ以外のシナリオを選んだ場合の、あゆの立ち回りを考えるとさらに……うぐぅ。
 名セリフは「ボクのこと、わすれてください」
 迷セリフは「うぐぅ」
 ちなみに「あゆシナリオ」は最後にクリアしたほうが良いと思う。Kanon の謎が詰まったシナリオだから。