2003-07-28

届け、想いのかけら


 2001年俺的ベストゲー Close to のプレイステーション2移植版、「想いのかけら」の発売記念イベントに参加してきましたので、そのレポートを致します。意外とお目立ちさんになってしまったので、参加した人は見ないように。
 このような「イベント」に参加するのは、今回で2回目。
 さて、今回のイベント……時と場所は、梅雨明けの空も眩しい大阪日本橋。
 発売元&イベント企画主催のKIDからの発表では、「釘宮理恵さんイベント」となっていた。まぁ、声優さんイベントなんだろうなぁと思いつつも、俺としては思い入れのより深い中原麻衣さんイベント(東京で開催)に行きたかった。
 釘宮さんについては、この Close to の小雪役、Iris の美卯役、ミルモでポン!のムルモ役、ぴたテンの小星役ぐらいしか知らない……(←かなり知ってる模様)
 釘宮さん自身のキャラクター性についてはラジオで1回聞いたはずなんだが、別のお方に夢中であんまり覚えてなかったり(マテ
 この事前情報を情報筋に提出・問い合わせてみた所、世界ランカーのトップエージェントから「7時ですね!」と嬉々とした御解答を頂く。(エージェントと言う単語の意味についてはルーツを参照)
 その時は、「なるほど…」とアッサリ受け入れてしまった俺。俺も意外と深い所まで来ているかも知れない。
 ちなみに、隠された魔境での前日合宿では、Y店長、M先生から「予想がつかない」との御解答。最悪の事態を想定しつつ、時間をキッチリと指定したナスティ・ボーイを信じて、7時に行こうと決意。しかし塾長との会話が弾んで、寝るに寝られない。まぁいつものことなのでご愛嬌(笑)
 出遅れてしまったが、9時にソフマップ前に到着。パッと見て30人弱の人数が並んでいた。
「最悪の事態にはならなかったか……」
 一安心しつつ、列に並ぶこととする。
「私は寝てないんだ!」
 とか、某雪印社長の言葉が頭の中を駆け巡りながら、ぼーっとしているといつの間にか10時になる。1時間も待たされてたはずなのに寝起きだったのか感覚的にはすぐだった。……ひょっとして、これも慣れか。
 入場整理券が配られ、がっちりキャッチ。
 そのまま日本橋散策へ向かおうとしたが、生粋のシスプリストP氏から連絡が入り、合流。イベント不参加組とも合流し、日本橋を散策しているといつの間にかはぐれてしまったのでP氏とともに昼食。昼食中にY氏とも合流し、さっそく会場へ。
 入場整理券番号で席が決められており、出遅れたP氏こそやや後ろの席だったものの、俺は3列目左端のなかなかの席に座らされる。そしてY氏は3列目のど真ん中、超アリーナ席をゲッツ。
 会場は広く、ただのパイプ椅子だが席がきちんと用意してあり、椅子間隔も充分にとられていた。前回はただの広いスペースに直に座らされていた事を考えると凄い進歩だ。
 さて、痩せていた頃のガレッジセールの川田さん似(Y氏談)であったKID関係者(広報かな? この後も進行役を務めていた)の前説から始まり、サクサクと釘宮さん登場。
 おもむろにトークショーが始まる。トークの内容は、ゲームの生い立ちから入り、釘宮さんの最近の仕事を自分で紹介したり客席から教えられたりと、「想いのかけら」と「釘宮理恵という声優」を少し知っている人なら誰でも楽しめる内容だったでしょう。ま、俺は前述のもの意外はまったく解からなかったけど。
 遠方からイベントに来てくれたユーザーの話題になった所で、沖縄出のY氏がフィーバー。紅茶館Tシャツが光り輝く(ぉぉ
 釘宮さんは、当日の朝5時まで想いのかけらをやりこんでフルコンプして来たらしい。すげぇ。釘宮さんのお気に入りのシナリオは、遊那シナリオのようだ。激しく頷くのは俺だけなのか。
 トークショーも盛況のうち、そのままビンゴ大会へ。
 釘宮さんのサイン入り景品が放出される。ここでP氏がフィーバー。風鈴(2個目)を激しくゲッツ!
 最後の景品となったところで、俺もようやくリーチがかかる。リーチがかかると立たないといけないので、よっこらせと立ち上がるといきなりビンゴォぅ!(ぉぉ
 最後の最後の取っておきとなっていたサイン入り大型時計が目の前に。同時にビンゴだった人とジャンケンで勝敗を決することになる。
「俺、クジ運は悪くないけどジャンケンは弱いんだよなぁ……」
 と思っていたが、勝負する相手を見てすぐに、
「あ、この人はグー出す」
 と想いのかけらが届いたので、あっさり勝利してしまった。俺もフィーバーしてしまい、俺の身内参加者全員はそれぞれの晴れ舞台を演じきる。
 さて、バカデカい時計を貰ってビンゴも終わり、握手会へ。前回と同じノリで、1分ほど握手と会話をしてのち、そのまま退場の形となる。
 身内での1番バッターは、Y氏。燦然と輝く紅茶館Tシャツと、赤く燃える「萌」の一文字。URLまで書いてあるので広告効果も期待できる(ぉ
 さて、2番手は俺。釘宮さんに一声かける会話の内容は、ゲームの話題でも良さそうだったので、前回とは違ってすぐに思いついた。
「あー、ビンゴ大当たりの人~」
「ははは。ハジメマシテ」
「あっ、あっ、はじめましてぇ」
「Close to も Iris もやりましたよ」
「ありがとうございますぅ」
「釘宮さんは暗い感じのキャラばっかりですよね。釘宮さんのキャラクターとは思えないです」
(一応はその演技を誉めてるつもりなのだ)
「あっ、そうだ~」(いや気付けよ!)
「暗いキャラしかもらえないんですか?」
(隣のKID関係者:通称川ちゃんをチラリ)
「あー、あー、えー」
(マネージャーらしい人を見る釘宮さん)
(終わりそうになかったので強引に締める俺)
「でも、面白かったっす。これからも頑張って下さい」
「はい~」
(川ちゃんの方を向いて)
「KIDさんも、毎回面白いゲームをありがとうございます」
「あーどもども、ありがとうございますっ」
 こんな感じだったかな? サクッとかいつまむと。
 釘宮さんと対面した感想としては……。
 おみまゆさんの方がまだアドリブ効い(以下怖いので削除)
 つーか、役者が一般人の俺よりテンパってどうする。だがそれがいい。(マテ
 そして、川ちゃん(と言うかその向こうにあるKID)に御礼を言えたのが俺的にも嬉しかった。
 さて、ここで俺は退場となりましたが、続いて3番バッターのP氏。
 会場の中に居なかったので見ていなかったが、どうやらとらのあなで無料配布していた「とら缶」を手渡したらしい(笑)
 はい、今回も無事にイベントを楽しみました。
 Z師匠には「周りに揉まれて頑張って進化してコイ」などと言われていたものの、会場の造りが広く、揉まれることも無かったです。
 イベントの内容もゲーム(想いのかけら)が中心で、俺にも解かりやすく、とても楽しかったですね。
 Y氏は入場前にゲームを購入してイベント後に即売る予定だったのですが、イベント効果でゲームのプレイを決意されました。今回のイベントの内容をよく表している事柄です。俺的には、ゲームさえしてくれればもう洗脳完了☆(マテ
 1回目は20人、2回目は100人イベントを無事に乗り切り、次は4ケタ規模のライヴに逝ってよしと太鼓判を貰いました……。
 頑張ってみようかと想いのかけら(ぉ

2003-07-26

水夏


 山と、川と、風と、緑。今年も熱い夏がやってくる……! バーニングサマー2003、夏ゲー企画第3段ッ!
 D.C.は結構面白かったのだが、滅茶苦茶ビンゴッ! って訳でもなく、それなりに楽しい作品といった感じだった。しかし、それ以後の話題性・ネタ性が高く、やって損の無いゲームだった。
 その、曲芸という愛称で親しまれているサーカスが、ダカーポ以前に送り出した作品が、この水夏だ。
 略称などは無いようで、そのまま水夏(すいか)と呼ばれる。

1章

 軽快さ、よりも、演出に寄ったシステム。D.C.はあれでも進化していたんだなぁ……と思わせる。
 オープニングムービーもセンスはあるのだが、もう一歩だ。ダ・カーポは巧く纏まっていたが、シナリオも妙に纏まりすぎていた。水夏は、表現に技術が追い付いていないだがそれがいい感じ。(ぉぉ
 そして同じくD.C.の時も感じたんだけど、テキストは巧いと思う。かなり。読ませ方とセンス。
 千夏、登場。
 おかっぱ頭のメガネっ娘。
 あれれ……おかしいな……(謎)
 伊月、登場。
 名前はイツキと読む。ああ巫女さん、巫女さん巫女さん、フォーエバー(ぉぉ
 大人しい控えめの性格で、黒髪ロングの巫女さん。
 小夜、登場。
 _| ̄|○
 ……どうすればいいんだ。
 シナリオは、現在と過去を行ったり来たりで進んで行く。テンポ良く、謎を貼りながら物語を進めていく。俺的には小夜に心揺れつつも、シナリオは伊月に揺れまくる、漢心と夏の空(マテ
 第一目撃者が犯人だった、とは基本ながらも非常に見事だ。本当にあのD.C.のメーカーなのかとか思っていたが、最後の尻切れっぷりは確かに……(ぉぉ
 とまぁ、ラストまで突っ走ってしまいました。
 システムはもう少しどうかと思うものの、テキストの牽引力、BGMの良さ、謎解きなど、素晴らしい魅力を持っている。これが前作にある以上、なるほど「だかーぽ、もう、だめーぽ」とか言われる訳だ……(ぉ

2章

 さやか、登場。
 黒髪ロングのちょいボケお姉さん。主人公が「先輩」と呼んでいるので、たぶん年上なんだろう。美術講を開く芸術家を父に持ち、主人公はそこへ通っている。
 苗字が白河ということで、D.C.の白河ことりと何か繋がりがあるのだろう……ま、この水夏の方が前作となるので、あまり気にするでもないか。
 さやかは、ちょっと学校の成績が悪いらしく、1学年下の主人公が勉強を教えることに。
 おつむの足りない子はこれだから……(ハァ、ヤレヤレ(マテ
 まぁ、詠美に勉強を教える千紗──って感じか。
 透子、登場。
 どうにもセンスオフの無口系のキャラを思い出してしまう名前だが、主人公の住むアパートの、主人公の部屋の隣に住む女子大生。黒髪ロングに白いカチューシャをした爽やかな大人の女性。夕飯のおすそ分けなどを頂いたりしてしまうわけだが……フラグ立てても違和感無いよね?(謎)
 ボイスのあるキャラクターだが、無理なんだろうなぁ……。
 名無し──と呼ばれている少女には何度か遭遇しているが、やはり名前は無いのだろうか?
 もしそうなら、「名前が判明した時点でのファーストインプレッションと紹介」が書けないかもしれない。打てるのに。
 さやかの家の前で、名も知らぬ少女に告白される主人公。(後々に、美絵という名前と判明)
 ……。
 ……。
 さやかルートしか、無いんでつか?(涙)
 スリッパをパタパタと鳴らせてジュースを取りに行く先輩の後姿を眺めるだけで、
> 主人公「今度、エプロンでも作るか……」
 と、つぶやく主人公。ひょっとして、K氏降臨?(ぉぉ
 基本的に主人公と、さやかと、さやかの父で物語は語られる。透子はボイスがあるのに、まったく関係無し。
 途中で視点が変わらなければ激泣きしてたと思うんだけど……。惜しい話だった。涙腺つっつくぐらい(←それでも良い話だったらしい)
 いくつかの謎解きが存在するので(1章でしたので)、そちらに結構ハマッてしまったし。

3章

 続けざまに新章突入。
 1章と2章を終わって、1章と2章は関係があることが解かる。となると、3章は、1章と2章が絡んでいる部分から物語が登場することになるのだろう。
 茜、登場。
 透子の妹で、明るいポニーテールの女の子。
 日焼けの跡が生々しい……_| ̄|○
 きっと、水夏某章へと受け継がれる物語を担わされているのだろう。
 透子の妹が出てくると言う事は、つまり、3章は主人公と透子と茜の物語となるのだろう。透子は少し前にも説明したように、黒髪ロングの優しいお姉さん系キャラ。
 ……。
 ……。
 また、ロングストレートのキャラがヒロインでつか……_| ̄|○ < 正統派とは言え3連発は飽きるヨ
 ちなみに、3章の主人公は、1章2章の主人公とは別人物。
 優しいお姉さんだと思っていたら、どうやら度を過ぎた従順系らしい……。この業界で従順系のスタンダードと言えば、東鳩のあかり。そして主人公は、
> 主人公「ごめん、●たないんだ……」
 ……あれ? オカシイナ?(笑)
 時間軸が違うと思われる場面が交互に訪れている。
 謎解きは楽しいのだが、鬱になってくるのはどういうことか?
 義理の妹(茜)とえちぃする夢を見て、主人公は自分の置かれている人間関係諸々に不信と疑念を抱くようになる。なんだか、孝之クンを思い出すんですが……気のせいですか? まぁ、もともとカウンセリングに毎週通院しているらしいが(ぉぉ
 キャラの設定や各章シナリオの繋がりなどを踏まえた後、するするするりと謎が解かれる。逆転的 Ever17 感覚だ。そして、その謎が解かれた上で、究極の選択を突きつける水夏。完全1択のはずなのに、黒髪ロングキャラばかりだった水夏シナリオ全体での相乗効果も加わり、計りしれない計算の上で苦悩する、漏れ(ぉ
 ……。
 完全1択のはずなのに、その逆側を選びたいとプレイヤーに思わせる惜しみない努力は絶賛に値する。
 ……_| ̄|○
 しかし、俺は、ファーストプレイでは自分が正しいと思う選択肢を選び取るのだ。それが俺の流儀。涙を飲んで、クリッククリック。
そしてメーカーサイドの努力を無に帰す選択肢を選んでしまったユーザー(俺)には、マナマナ到来(ぉぉぉ
 思わず畏敬の念を抱きつつも、お釈迦様の手のひらの上は広すぎます。そして、ただただ、狡猾且つ大胆な謀略に、本質的な強さを見出さずにはいられないのです。

4章

 うーむ……。
 各所で「名無し」と呼ばれているように、名前は無いのかなぁ……。だとするとファーストインプレッションが書けないではないか……(笑)
 夜の神社の境内にて、名無しの少女と出会う主人公。
> 主人公「自分で言うのは何だけど、俺は割と悪人じゃない」
 ……。
> 主人公「だから、まぁ、付いて来なさい」
 誘拐犯キタ────(゜∀゜)────!!
 名無しの少女に、旅館で夕飯をおごってあげることになったようだ。
 早速、餌付けが開始されたらしい(ぉぉ
 食事を終わった名無しの少女に、ティッシュを持って近付く主人公。(ぉ
> ふきふき……。
 ……_| ̄|○
 そして、にこやかに無邪気に笑う名無しの少女を見て、
> 主人公「どうにも妙な気分になってしまう」
 ……。
 早いよ。4章開始してまだ5分だよ。物凄いスピードで主人公のの立ち位置と名無しの少女との関係が確立されて行く。主に、俺内部で(ぉ
 カナ坊、登場。
 ……失敬。
 ちとせ、登場。
 主人公の妹。ショートカットに黄色いリボンをして、パジャマで初登場。
 主人公の後ろに付いてきた名無しの少女を見つけた際の、微妙で曖昧な笑顔が、俺のハートをがっちりキャッチ。
 でも、ボイスが無いよ……(笑)
 名無しの少女には謎がある。
 名前からして無い。根本からして謎だらけ。だか、憎めない。無邪気な笑顔と暗さの似合う横顔は……奇跡の天使がダブる。うぐぅ。
 つか、もうかれこれ5時間は経過していると思うが、名無しの少女の謎は解けない。主人公に近しい血縁に振り回され、お嬢に癒される日々。
> 華子「微妙に犯罪臭いから、姉としては悲しいけどね。ま、ほんとに好き合ってるならいいか。」
 _| ̄|○ < カナ坊もダメなんだろうなぁ……。
 お嬢の正体が判明。聞いてなるほど、と言うか姿格好で察しろよ俺ってなぐらいのものだったが……。
 ここから導き出されるラストは激しくイヤンな感じ……。
 でも、雰囲気は明るくなってきました(笑)
 スク水キタ────(゜∀゜)────!!(ぉぉぉ
 へちになるもんっ? へちになるもんっっ!?
 ……ならないよ_| ̄|○
 ……。
 …………。
 アルキメデス(名無しの少女がいつも持っているぬいぐるみ)の真実も明らかになる。
 ……_| ̄|○ < 回避不可
 繰り返してきた悪夢を止めるためには、主人公に何が出来るのか……。
 1章から常に登場してきた千夏と、名無しの少女。
 お風呂でレッスン1。(マテ
 ……。
 どうやら俺にはこのぐらいの謎解きが一番合っているらしい。
 ゆっくりと少しずつ時間は進み、謎解きの時間と感情移入の時間が用意されている。大変長いシナリオでございます。長い……。
♪出会い別れ土に埋もれ、日が沈むように死んでゆく。
 ……(・∀・)!
♪本当に優しくなれるのは、
 ……( ゜Д゜)!
♪色褪せた景色を見てる時。
 キタ────( TДT)────!!
 _| ̄|○
 いやはや、確かにアタリで御座いました。
 号泣のシナリオなわけですが、微妙に犯罪と言うか、犯罪そのものなのが頂けないかもしれません(ぉぉぉ

総括

 さて、総評。
 シナリオは久々に10点付けようかと思ったが、割り引き。強いて言うなら4章よりも1章の方が萌える。シナリオ自体は4章も素晴らしくイイ。
 CGは、綺麗なのだが、1回のプレイで見られる枚数は少ないような。1枚絵や立ち絵が欲しいときに無いのが痛い。名無しのセーラー服は用意するべきだ(ぉ
 音楽は、オープニングテーマからBGMに至るまでおしなべて高得点。もともと、水夏のオープニングテーマを単独で聞いて「このゲームやってみたいな」と思っただけのことはある。
 システムは、あまり良いとは言えない。なんとかしようと「頑張っている」点だけは認められる。
 総じて、名作という評価で問題無い。問題無いが故にD.C.が光り輝くのだろう。

2003-07-23

風ノ唄


 夏をまた今一度。あの素晴らしい夏をもう一度。ざわつく大気に、揺れる風……バーニングサマー2003! 夏ゲー企画第2弾。
 次に崩すのは、この、風ノ唄だ。風評はあまり聞かず、ただ積んであったのだが良い季節に良い機会なので夏ゲーということに致します(ぉぉ
 特に略称などは無いようだ。

ファーストプレイ

 重い……。Windows98対応で、Windows2000とは謳っていないが、このCPU占有率はなんだろう。
 と言うか、かなり久々のCD-DA音源ゲームかも。あんまり古いゲームとは思ってなかったんだが、俺の思い違いなんだろうか……?
 うわ、こう言ったゲームでチャイナキャラとは珍しい……と思っていたら。
 夏野 葉子、登場。
 主人公が住むことになったアパートの管理人。手際よくぽやぽやとしたお人のようである(謎)
 ひらスカにエプロンというK&Iコラボレーションなかなかナイスな取り合わせで親指を出さざるを得ない
 とらハ2の愛さん……が、近い印象か。
 夏野 あや、登場。
 うむ、ホムーランケテーイ(マテ
> 優しいお兄さんの構え、だ。
 ん、当たり前(ぉ
> あや「よ、よろしくお願い、た、奉ります……!」
 キタ────(゜∀゜)────!!
 い、いかんいかん……ファーストインプレッションで5階席にブチ込む所だったよ……(手遅れ)
 この主人公……爽やかなCGに反比例するかのように、煩悩が先走ってるのはどう言うことだろう……(笑)
 春日 さつき、登場。
 ツインテールの幼馴染み。中華風喫茶店でウエィトレスをしている。ようやく名前を思い出した主人公のことを「お兄ちゃん」と呼んでくる。
 ほんと、久々にチャイナっ娘を見たような……とらハ3のレン以来かなぁ。
 もちろん、
激打(ゲキウチ)
 倉敷 凛、登場。
 黒髪ロングストレートの巫女さん。おっとりとした性格で和を保つ癒し系。神社の境内の木の下で昼寝をしていた主人公を行き倒れと勘違いし、鼻先にイカ焼きを突きつけるあたり好感触(ぉぉ
 これまた久々に巫女さんを見たような……そうか、最近何か足りないと思っていたら、コレか……。
 晶、登場。
 ……って言うか、男だよね……?
 いや、まじで……(謎)
 籐子、登場。
 メガネっ娘。性格はかなり辛そう……(笑)
 でも、サブキャラっぽいのが……(笑)
 主人公の立ち位置をようやく把握。と同時にオープニングムービーが再生。なかなか巧い作りになっているものだ。
 主人公はその昔、この街に住んでいたことがあったらしい。その頃の幼馴染みがさつき。時を経て、主人公は大学生となり、一人暮らしを始め煩悩を携えてこの街に帰ってきた。そのアパートの管理人が葉子、葉子の妹があや。
> あや「お、おす、です」
 クッ!?(ぉぉ
 ボイス(・∀・)イイ! どことなく、あさひちゃんの匂いが……(謎)
> さつき「あ、お兄ちゃん、いらっしゃい」
 ふむ……。
 さつきも可愛いが、凛さんも純正巫女さんという……。
 ど う す れ ば い い ん だ …(死
 シナリオに関しても、さつきは病院がどうとか、凛は姉がどうとか、あやは父親がどうとか、カナリ痛そうな予感……ッッ。
 さつきの母、登場。
 さつきをそのままポニーテールにしただけのような、若々しい美人ママ。
 って言うか髪形が違うだけで、同じチャイナ服なので見分けが付かん……(笑)
> あやちゃんは膨れたが、アイスはちゃんと受け取った。
 ……。
 ……ジェーンが来る!(稲村ジェーン)
 時空を揺るがすビッグウェーブが……激しい萌えの波動が……!!(ぉぉ
> 葉子「あやは名門校でも成績は良くて、学年でも10番ぐらいなんですよ」
 ……。
 にゃあ~、ですよ。お兄さん。(謎)
 く、狂おしく狂おしい予感……!!!
 あや関係のイベントしか起こらなくなってきた……どうやら、ルートが確定した模様……。
 で、でも、毎日が痛いよ……?(涙)
 片鱗が……。
 主人公とシンクロしてイラついてる漏れ……シンクロして……。
 ここから、風の唄怒涛のシンクロ攻勢!!
> 俺のやりたいようにやるさ。
> 主人公「ふむ…」(ぉぉ
> 主人公「お兄ちゃんって呼んでいいぞ」(マテ
> 主人公「ふむ…」(ぉぉぉぉ
 アンタ「ふむ」多すぎ! 激しくシ・ン・ク・ロッッ!(んぁ
> あや「……お、お兄……ちゃん?」
 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
♪風に戸惑~ぅ弱気なボク、通りすがるぅあの日の影~
> あや「……う、うぁぁぁっ」(以降、あやの独白)
 痛タタタタタタタタタタ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ゴブァ
 しかし、こんな時でも本能と煩悩を忘れない主人公に乾杯&完敗ッッ!!(ぉぉッ
……が、がぉ。(←痛い片鱗がキタ)
 がぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉがぉ(ぉぉぉぉ
> しかも、当の本人はそれがバレている事にすら気付いていない。 
 ……が、がぉ(ぉぉ
 でも、お姉さんの目の前でソレは! ソレは……!(爆笑)
 あ、青空教室(メイドマスター)……?
 あー、そっちか……(笑)
 見ていてあまりにも痛々しい……。のだが、現実の女はもっと狡猾だ……こんな場では行使しない。尚且つ、完全なあや主観だ。しかし、それが弱者の視点であり全てなのだ。
> あや「お兄ちゃん、凄いねぇ、息よく続くねぇ。凄いねぇ」
 ま、また俺を困らせますか?
> 何かしきりに感動している。 
 ゴーーーーーーーールッ!
> しかも、本来とはどこか違う所で。 
 ゴーーーーーーーールッ!
> あや「う? うんー」(←無警戒 
 ゴーーーーーーーールッッ!!
 ……開始3分でハットトリックですが、なにか?
> あや「何か、するの…?」(←膝の上で無警戒
 ゴーーーーーーーールッッッ!
> 今更ながらにいい響きだった。
 _| ̄|○ < オフサイドかよ……。
> 主人公「……ふむ」
 神降臨の予感……!
> あや「あ、お姉ちゃんだ。お兄ちゃん、お姉ちゃんが帰ってきたよ」
 
_| ̄|○ < またオフサイドかよ……。
 お兄ちゃんがあまりにも変態ティックなんでつが……_| ̄|○ < ニヤリッ
 ノリノリのテキストと主人公の感情が、シンクロ率を跳ね上げるんですっっっ(ぉぉ
> あや「そんな悪いことしてたら、てんちゅうされちゃうんだからね」
 ……ふむ(マテ
 高崎、プッ殺す。
 ファーストアタックの時も殺そうかと思ったが、もう殺す(斎藤一@るろうに剣心)
 こんな気分は……たんぽぽ以来かねぇ……(闇)
 お兄さんは山へ竹狩りに行ってくるんで、ちょいと待ってナ……。
 ……。
 ぐむ。イベント連鎖。
 吹き荒れるシナリオの山。
 そして、夏祭り風薊。
 ……こ、これって美月が着ていた着物じゃ……。
 またしても、神降臨の予感……!
 ってセカンドアタックで、BGMチェンジ……? なんでこんなに切羽詰ったBGMなの……?(笑)
 再降臨は無かったか……(笑)
 ファーストプレイで呆気なくあやシナリオを引き当ててしまったが、シナリオの構成やテキスト表現、伏線の順序、キャラクター、CGなど、ほぼ全ての面で完璧なのだが、ラストがどうにも一世代前の不可思議オチ。ここだけが惜しい。あと、風ノ唄は夏ゲーという意識だったが、それほど強くは感じなかった。

巫女さんシナリオ

 いきなり、あややんルートを引いてしまったか……俺、正直過ぎ?
 あやシナリオをクリアして解かったが、それほど姉(葉子)とシナリオがカブる心配も無さそうだ。安心して本来のトップバッター、巫女さんルートを目指そう。葉子さんはそうでも無いが、さつきは激痛の予感がするのでラストと言う事で。
 巫女さんシナリオと銘打っているが、公式サイトの紹介からして、凛じゃなくて「巫女さん」と呼ばれているのでそれに倣わせて頂いた。偉大なり巫女さん、天晴なり巫女さん。嗚呼巫女さん、巫女さん巫女さん、夢うつつ(謎)
 凛は、とても純朴な性格が悩ましい(謎)
 独特のスローテンポと、凛々しく奥ゆかしいお姿が、大和魂を狂わせる(ぉ
 何故か目的も無く神社通いを続ける主人公(笑)
 いつの間にか話はトんで凛のテスト勉強を見ることになった主人公。どうやら、1学期の期末テストらしい。凛をアパートの自室に招いて、凛のテスト勉強を見る。
 琳は学校帰りに主人公の住まうアパートに寄っているようで、セーラー服のままだ……巫女衣装じゃないのをちょっとがっかりする俺は悪い子でしょうか……(ぉぉぉ
 つーか、違和感あっても無きにしもあらずとも言えず(いみふめ
 ……。
 やっぱり、かなりがっかりしているらしい、俺……(ぉぉ
 あやは夏祭りの頃にはシナリオが完結しかけていたが、凛はまだまだ片鱗も見せていない。そろそろ夏祭りらしいので、神社でお手伝いをすることになったようだ。
 レイニーブルーよろしく、巫女さんのシナリオとはゆるゆると紡がれるらしい……。けど、そんなにシナリオがタルい訳でもないので、これはこれで。
 凛と海へ遊びに行くこととなる。
 凛はスクール水着しか持っていないので、泳ぐのは嫌らしい……さすがだ……さすが巫女さんだ……(謎)
 むしろ、OK!(ぉぉ
 なんでイカ焼きは美味く作れるのに、握るだけのオニギリで失敗するんだろう……不思議なキャラだ(笑)
> 凛「うん、わたし、好き」 
 ……ふむ。 
> 凛「だって、お父さんみたいなんだもん」 
 ……。 
 ……。 
 _| ̄|○
 凛は、よく「うふふ」と笑うのだが、何回聞いてもドラえもんにしか聞こえない……。俺の耳がおかしいんだろうか(笑)
 はだかYシャツキタ────(゜∀゜)────!!
 キタキタキタキタ────(゜∀゜)────!!
 ……。
 み、巫女さんばりあー!?(謎)
 このもどかしい気持ちは、どうつればいいんダ! 転がるしか! 転がるしか!!(ぉぉぉ
 涼やかな朝に舞い、晴れの舞台で舞い、夜も神前で舞う(ぉ
 ……じ、じじぃ止めれ……(ぉぉ
 つーか、じじぃ公認!? イヤッホゥ!
 盛り上がり方に欠けるとか思ってたのに、俺の心にも風の唄が届いたのか、かなりグッと来た。特にエピローグ。
 冗長に感じることも意味があるんだなぁ……。

管理人さんシナリオ

 では、かなり痛いっぽい気配をかもし出しているさつきをラストに控え、葉子さんのルートを目指そう。
 ちなみに、一瞬だけ目を覆われる若草色の画面は、某氏のサイトの壁紙かと思ったよ……?(ぉ
 うーむ……あやのシナリオでは、なんだか痛そうな部分も見え隠れしてたんだけど、どうやってシナリオが展開するんだろうなぁ……と、思っていたら。
 ブランデーを片手に、やったらオットコ前な管理人さん、登場。(ぉぉぉ
 ……。
 あ、あれ? 何も無しで、突入?(笑)
 いや、スプラッタ物はちょっと……(謎)
 ……肉?(謎)
 ……エプ?(ぉ
 ……青空?(涙)
> 主人公「むしろナイスだ、葉子さん」
 ……。
 あ゛あ゛あ゛あ゛!?
 真面目なゲーム(シナリオ)だとばかり思っていた風の唄が変な方向に! 変な方向にィィィ!
> やっと腑に落ちた表情をする葉子さん(やや呆れ気味)
 モウダメポ……。
 ただ、初めてCGとして登場した主人公の目が、あまりにも悲しそうだったのが印象的だった……。

さっちゃんシナリオ

 さて、なんだか騙された感は拭えませんが、ラストにメインヒロインを張っているさっちゃんルートへと進みましょう。
 ツインテールの幼馴染み。と言っても少し年下らしく、「お兄ちゃん」と呼んで懐いてくれている。
 早速、黒炒飯でつか。解かりやすい性格で、萌えやすいこと。おほほほほほ(謎)
 そして埋伏斥候。ころころ変わる表情で、萌えやすいですこと。おほほほほほほほ(謎)
 いきなりお子様炸裂。お前は解かりやすすぎる。でも、萌えてしまう罠。
 くっ……いきなり過ぎるよママン……_| ̄|○
 主人公頑張ってるよ……_| ̄|○
 おぉ……子供な性格のさっちゃんが、おそらく全キャラの中で最も大きな丘を持っているとは……いわゆる一つのギャップか(笑)
 つーか。
 つーか、理由が解からないのはいいが、回避出来ないのかそれは……。
 何も出来ないまま終わるのか……。
 ……。
 辛すぎるよ……。

風ノ唄シナリオ

 これで全クリなのか、タイトルメニューに増える項目。「風ノ唄」単独ルート。
 凛の幼き頃の話なので、ちびっこ巫女さんが乱舞する世界(ぉ
 作品テーマを強く語るシナリオかと思っていたが、そうでもなく、凛のシナリオを補完するシナリオだった。「風ノ唄」の風ノ唄シナリオなのだから、もっと違うものを期待したのだが……まぁ、これはこれで……(笑)
 しかし、
> あや「お、おつです」
 が、このシナリオの全てだと思う(マテ
 ちなみに、フルコンプするとさっちゃんシナリオが変化する。
 クリアしてみたが、何が変化してそのエンドに辿り着いたのか、の理由付けが薄すぎて……だめぽ(笑)

スク水ノ唄

 かなり面白かったし、何よりあややんが最高なので、こっそりとファンディスクもゲッツしてみたりする(ぉぉ
 いきなり神キタ────(゜∀゜)────!!(ぉぉぉ
 機械仕掛けの馬(バイク)にまたがった、かなりロクースチックな神。お見通し。
 どうやら、凛シナリオで果たせなかった夢を追いかける勇者の物語らしい。風ノ唄シナリオも凛シナリオ補完シナリオだったし、凛はかなりの好待遇を受けているようだ。
 道端で妄想全開超特急キタ────(゜∀゜)────!!
 無人の中華飯店でぬるぬるプレイキタ────(゜∀゜)────!!
 波風浮き立つ浜辺でご奉仕キタ────(゜∀゜)────!!
 この主人公……神が降臨してるね……(笑)
> 主人公「へぅ? じゃない。あやのためにわざわざ買ってきたんだ。もちろん学園指定の旧タイプだぞ。」
 神降臨モードの今、彼を止められるヤツァいねェ……(笑)
 お風呂で、紺色の虹。もはや誰が回避できようか。回避する必要も無いだろう。無限エンジンを搭載した神は、この日5発目の大盤振る舞い。
 ファンディスクとはかくあるべしッッ! を貫く、熱くほとばしる漢の魂を感じます。 
 まさにかくあるべしっっ!

総括

 さて総評。
 シナリオは、夏の日を演出はしているものの、それほど雰囲気を楽しむゲームというわけではなく、かなりの勢いで萌えゲー。しかも、あややん限定(ぉぉ
 CGはやや違和感を感じる場面があるものの、全体的にセンスが良く、オープニングムービーは非常に秀逸。キャラクターCGがかなりストライクゾーン低めに設定されているが、概ね無問題(ぉ
 音楽はなかなか良いレベル。聞いていて飽きないながらも雰囲気によく合っている。ただし、CD-DA音源で、ボイスの音量と合わせるのが難しい。
 システムは、軽快とは言い難い。メニュー構成もデザイン的には優れているが統一感がない。しかし、必要にして充分だろう。
 総じて、萌えゲー好きならやって良い感じかも。膝立てチラリが好きな人は死ぬ(謎)
 あと、昨今熱く議論され、曲芸なんかも参戦してきたスク水ムーヴメントは、どうやら風ノ唄から始まったような感じ(ぉぉ

2003-07-06

Iris


 恋愛ノベルゲームでは確固たる地位を築いているKIDの新作。安定して好評を博しているシステムフォーマットがあることは解かるが、潤沢な開発力が付いてきたのか、新作初版しか売れないとふんでいるのか、作品の投入ペースがやたら早くて、KIDゲーだけ追いかけてやってても追い付きません。
 昨年の12月にも感じたけど、ほんとにF&Cみたいだねぇ……WEBサイトがやたら使いにくい所とかも含めて。
 ま、そんな事はともかく、Ever17の私的大ヒッツ御礼として次に目を付けたのがこの作品「イリス」。公式サイトを見た感じだと、「中学生時代の淡い初恋」がテーマらしくめちゃビンゴッて淡く淡く期待してみたりする。一般的なギャルゲーは学生と言えば高校生だろうが、イリスの舞台は中学3年生。この辺りが焦点になるか。

ファーストプレイ

 早速ゲームスタートだ。
 なんつーか、早速Kanonぽいんですけど……。季節は冬(冬休み直前からスタート)だし、主人公が冬嫌いだし、千林だし(謎)
 桑坂 夏実、登場。
> 夏実「なっちゃんスペシャルでおしおきだぞっっっ」
 主人公のクラスの担任の先生。ショートカットに大きな首飾りを付けて、白衣(?)を着ている。
 なかなか頼もしい先生だナ。名前と性格の印象で、脳内では「なっちゃん→ナチャーン」に変換される。
 ……よし、珍しく打てそうだぞ。
 御堂 東雲、登場。
 名前はシノノメと読むらしい。俺は読めなかった、トンウンって呼んでた……(ぉぉ
 物思いにふけっている主人公にいきなり脚蹴りを食らわす黒髪ポニーテールのヤンチャな娘。
 うーん……(マテ
 末永 さくら、登場。
 東雲の友人で、主人公の幼馴染み。主人公と幼馴染みだが深い仲と言うわけではなく、昔は隣に住んでいただけらしい。今は主人公が引っ越しているそうだ。
 ロングの髪に小さなリボンを付けている、心優しい女の子。
 えらく可愛らしい声やなぁ……。
 初っ端から、激しく青臭い予感……。き、嫌いじゃない……。
 ここでオープニングムービーが挿入される。微妙にヘタウマなオープニングテーマと共に。
 耒田 祐衣、登場。
 名前はそのままユイと読むらしい。
 主人公を毎朝起こしてくれる隣の部屋(主人公はマンション暮らし)の女子高校生。1年生にしてテニス部のレギュラーを務めるスポーツ少女。
 ショートカットの髪型に、人懐っこい明るい性格と、ツボッ。
 肩書きとしては隣の家の綺麗なお姉さんのはずだが、いきなり「にゃははははっ」とか笑うもんだからてっきり年下だと思っていた
 お姉さん、か……いやむしろ打ちやすいネ!(ぇ?)
 耒田 美卯、登場。
 名前はミウと読む。苗字が同じ事からも解かるように、祐衣の妹。
 人見知りの激しそうな大人しい性格をしているが、祐衣よりはしっかりしているらしい。
 結わえているリボンのヒモがやたら長くて絡まってしまいそうなツインテールの髪型をしているロリ担
 主人公と夏実さんのお弁当を毎日作ってくれているらしい……なんと言うか、凄く納得いかないものを感じるのは俺だけですか……?(笑)
 シナリオの展開は非常に良い感じ。淡く、切なく、微妙で、ほのか。
 しかし、こんなに青臭いシナリオのに、テキストは2ちゃんの匂いがするのは何故だ(笑)
 五十嵐 麗子、登場。
 夏実さんの同期の音楽教師。ロングストレートの髪に優しく愛想の良い音楽の先生。ゲームがゲームなら、まず間違い無くメインヒロインの扱いを受けているはずである(ぉ
 もちろんシナリオ次第では俺でも打てるんだが、シナリオが無いっぽ……(笑)
 あやめ、登場。
 街中で出会った幼稚園児。園児服を着ている。歳は4~5歳らしい。たどたどしい言葉遣いで……主人公を困らせる……と言うか……激しく鮎の匂いがするんですけど……(笑)
 止さん(20)にも神楽(10)が打てるんだから、主人公(15)もあやめ(5)を打つべきなのか……?(ぉぉぉぉ
 日をまたぐ時に挿入されるテキストが素晴らしい。
 淡いクセに、青いクセに、Kanonのクセに……。
 いちいち日記に自分なりの解答書いてたら時間がいくらあっても足りない。
 そんな内容だ。
 漠然としか掴めないけど、答えは自分の中で決まっている。
 誰しもが迷い立ち止まる標識の無い交差点を、過ぎた後に振り返り、遠くに見えたのは赤いシグナル──。
 ……らしくねェ、俺。
 ……らしくねェよ、俺。
 さらに俺の特殊な視点でイリスの良さを挙げるとするならば……かつてこれほどまで私服にこだわったゲームソフトがあっただろうか。いや無い(反語)
 一般的なゲームでは、キャラの性格と印象をはっきりとさせ、絵師の負担も軽減させる目的も兼ねて、ほぼ1種類か2種類の私服(立ち絵)パターンしか用意していない。
 ところがどうだ、このイリス。今のところ前日と同じ服は出て来ない。毎日変わっている。考えてみれば当たり前だ。学園モノや病院モノで定められた制服ならば毎日同じでも違和感は無い。千紗や末莉のような境遇ならば察することも出来よう。
 しかし一般的なゲームはそこまで拘らない。当たり前のように毎日同じ服で登場する。キャラがそのキャラクター性を表現する私服から「あぁ、このキャラは○○だな」と、完全に断定することが出来る。しかしイリスはキャラの特性こそあるものの毎日違う服なので、「あぁ、このキャラはこういう系統かな」と曖昧になってしまう。それが狙いか。実に見事で手の混んだ演出であると言えるだろう。手放しで大絶賛である。そして、絵師を労い、その愛情を注がれたキャラクターに対しても「今日は可愛いね」と褒めてあげるために、テキストウインドウを消去してでもよく見てあげるのだ。主にローアングルから。
 ……。
 ひ、ひらスカ、最高でつ。
 ……。
 ウホッ、いい裏地。
 耒田 美澄、登場。
 お隣のおばさん。苗字が同じ事からも解かるように、祐衣と美卯の母である。シナリオありそうな背景をしているが、良い旦那さん(昭仁)もいるので無理かな……。
 一般人(俺含む)がこの主人公の環境に放り込まれたら色んな意味で気が狂うぐらいダダ甘ストォリィ。
 淡いっつーか、甘い。聖なる夜に野外は危険(ぉぉ
 だだ甘な冬休みはいつしか新年を迎え、祐衣とさくらと3人で初詣に行くことに。
 と思っていたら、祐衣が脱落。さくらと二人きりの初詣。うなじが俺を狂わせるんですが(謎)
 控え目で自己主張のあまり無い性格をしている、幼馴染みのさくら。
 東鳩のあかりみたいだなぁと思っていたら。
> さくら「す~ぱ~あかりんだよっ」(違)
 ……。
 こ、こざかしいマネを……!!(激萌)
 つーか懐かしい。ノスタルジック。
 金矢 真奈美、登場。
 委員長の愛称で親しまれている委員長。ストレートロングのメガネっ娘。それが定番であるかのように、勤勉で大人しい性格で、親は開業医。
 うぃずゆー、か……(違)
 あ゛ー。
 中学生だなぁ、中学生だなぁ。青いッッッッ!! 青(ヌル)いわぁっっ!! 激・悶・絶ッ!(んぁ
 エンディングは「さくらエンド」のはずだが……エンディングテーマも流れているし、ハッピーエンドな感じなのだが……。
 違う違う違うっっ! あのKIDが、こんな手落ちをするとは思えない。ただのエローゲならこれで許されるだろうが、あのKIDがダ・カーポ並みってのはあり得ないだろ。つーか、音夢の悲劇がまた繰り返されてる……?(ぉぉ
 ファーストプレイで感じている感情は、KID製To Heart っつーか、中学生版東鳩っつーか、To Heart2は、コレでいいじゃん? っつーか、中学生とか明言してるのに朝チュンはどうかつーか(ぉ
 主人公君がちょっと情けないが、まぁこんなモンかなぁ……。
 とりあえず、オープニングテーマにハマりそうだし、キャラは全部打てそうだし、フルコンプは間違いないでしょう。

東雲シナリオ

 では、いつものようにオープニングムービーに登場する順番で進めましょうか。
 東雲は、さくらの親友でおせっかいなポニ娘の凶暴女。つーか、志保ちゃん。
 直球で直情的な性格のわりに、合理的をモットーして生きている。
> 東雲「なに? 隣であたしに延々とチキン野郎と言われたいの?」
 ガ、ガクガクブルブル……。
 東雲のポイントと言えば、やはり黒髪のポニーテールではないだろうか。
 黒髪ポニーテールと言えば昔はヒロインの定番だったはずだが、最近はめっきり見なくなってしまいましたね。狩り過ぎが原因かと。
 東雲と言えばタイトなタイプが多いスカートも見逃せない。タイトなタイプはあまり好きでは無いにしても、そこはそれ。無物有形の逆三角形はタイトタイプでも明日が見えます(謎)
 東雲とのイベント、と言うものは少なく、人間相関図はありえないのに、こういう所だけ妙にリアルで困る。
 クラスメイトで唯一仲の良い友人が東雲だが、それ以上でもそれ以下でもない。自然と東雲との接点となる選択肢は少なく、最後まで東雲ルートに入っているかどうか解からなかったが……。
 一見すると「さくらエンド」と似たような印象を受けるが、さくらエンドは伏線未解決で、東雲エンドは言葉足らず。この差は大きい。
 別に、言葉(説明)が足りないのは悪くない。イリスの命題である淡いストーリーと青い感覚を保ったまま、シナリオを完結させている。
 充分に評価できる。
 透き通るような感覚を楽しみながら、エンディング後に思いを馳せられる。ただ、やっぱりさくらとのバーサスイベントは欲しかった……。
 つまり、イリス的にはこれでOKだが、脳内補完は摂理と言える(謎)

真奈美シナリオ

 さて次に登場するのは、真奈美だ。
 最初は「いいんちょ」だが、一転して「かなやん」と言う名称に変わる。
 かなやんは、大人しいメガネっ娘か……今一つやる気が起きないが、このゲームは意気込んでやるようなものじゃないだろうし、これはこれで良いのか……?(ぉ
 あと、登場がかなり遅い。ファーストプレイではかなり最後のほうで登場したわりに、物語の重要なポイントとなっていた。「真打は遅れて登場」の格言の通りとなるか、楽しみではある。
 と思ったら、ルートによっては意外と早く登場するようだ。
 メガネっ娘で引っ込み思案なわりに計算高くて……なんか……マナマナを思い出すんですけど……(涙)
 美卯のルートをかすめるらしく、美卯の痛そうな所が見え隠れする。
 耒田姉妹は危険な匂いがします……(ぉ
 真奈美シナリオ日記のはずなのに耒田姉妹に惹かれてしまっておりますが、自然の摂理には逆らわない方向で(ぉぉ
 主人公の心の動き方が、もの凄く丁寧に書かれており、且つ、上手い。これが真奈美じゃなかったら激しく共感していた。自分の好みと反対のキャラシナリオの方が共感度が高いっつーのは、未来にキスを以来だなぁ。シナリオのテイストや方向性はまったく違うんだけどね。
 シナリオをベタ褒めしても、感動系のシナリオではないのでキャラに入れ込むことは無いのだが、正直、びっくりしたと言わざるを得ない。2ちゃんテイストのクセに(ぉ
 あと、今まで3つのエンドをこなしたが、全て朝チュンイベントがあるってのもどうか? ひょっとして、夏色の砂時計みたくPC版として移植されるのか? Ever17PEはただの前座だったと言うのか……?
 ……激しく期待しています、KIDサン。(ぉぉぉぉ
 ね、年齢的にあり得ない……?(涙)
 仕方が無いので脳内補完は摂理と言える(謎)

祐衣シナリオ

 それでは、美卯シナリオに激しく痛そうな予感を感じていますが、慣例にならってオープニングムービーの順番で祐衣ルートへと進みましょうか。
 と言ってもやる気が無い訳ではなく、むしろかなり気合入ってます。
 祐衣のボイスが、無理に舌を巻いて出しているような感じがしてぎこちないのだが、それがむしろ祐衣のキャラクター性と素晴らしくマッチしている。加えて、明るい性格でショートカットでと俺的には美味しいと言わざるを得ない。
 打てる、打てるぞ。シナリオによってはホームランも夢じゃない!(ぉ
 あー、こいつ。こいつめ……。
 激癒し系だよ……癒されてる癒されてるよ……。
 またしてもこの俺が年上キャラにハマる、KIDマジックが炸裂CHU!
 ねこみみ帽子キタ────(゜∀゜)────!!
 祐衣を語る上では外せないキーポイントになるであろう猫耳だが、猫耳があまりにも強調されすぎていることはない。しかしそれ故に、祐衣の可愛さを120%強調することに成功しているモネ(違)
 ねこみみ+ひらスカ+癒し系のやり取りで120%の漢がダウンすると思われる。むしろ俺はダウンした(ぉ
 それがダメでも、ねこみみ+うるんだ瞳+膨れていく頬を回避できる漢がいるだろうか? いや、いない(反語)
 むしろ無理だ(謎)
 祐衣の性格上、さくらや美卯とのとらいあんぐるハートイベントがあり、あまりに可愛いのは気のせいなんですか。
 しかしシナリオが進むにつれて、さくらシナリオで出てきた伏線を邂逅したり、ねこみみすら伏線になってたりで、回避できねぇ……。祐衣の悲しい笑顔が回避できねぇ……。
 イリスの萌えキャラはさくらで決まりだと思っていたけど、シナリオ効果で祐衣が逆転……。
 KIDマジックは健在でしたな……。感謝御礼をこめて、脳内補完は欠かせませんな(マテ

美卯シナリオ

 さて、真奈美シナリオでかなりの予兆を見せていた美卯ルートへと進もう。
 美卯は非常に可愛らしいのだが、いかんせん無口系……唯一、チョップの瞬間だけが萌える所か……?(ぉ
 由比 飛鳥、登場。
 回避できません回避できません回避できません回避できません回避できません回避できません回避できません回避できません(マテ
 Canvasの天音を小さくしたような感じの、美卯の同級生。ショートカットで舌足らず。
 いきなり、
> 飛鳥「こんにちは、東雲お姉さまっています?」
 などという妖しい発言とともに登場し、俺のハートをがっちりキャッチ(ぉぉ
 美卯はサックスが吹けるらしい。
 む、むっちゃ渋……(笑)
 どのくらい渋いかと言えば、祐衣がハーブティーで美卯がほうじ茶と言った感じ(謎)
 飛鳥ちゃんをお昼の時間に屋上で発見。お弁当はえび天丼3段重ねのようである……(ぉ
 これ……どう考えても飛鳥ちゃんのシナリオもあるよねぇ……。もし無かったらイリスの評価落としていい?(マテ
 だってほら、シナリオは凄く良いと聞くのに妹キャラとヤれないだけでナスティ・ボーイやニホンバシ店長の評価を落としているALMAもあることだしね……?(ぉぉぉぉ
 ……それらしい選択肢無いけどな(爆涙)
 美卯シナリオは東雲シナリオと似たような印象を受けた。
 伏線を処理してるかしてないかの所で終了……。
 なっちゃんスペシャル3の完成や、飛鳥ちゃんの登場など、物語の幅としては広いが浅い……。
 シナリオライターの伝えたいことは伝わってくるのだが、伝え方がたどたどしく、曖昧であるのだが、不十分ということでもなく、俺の心は満たされている。なんと言うか、その稚拙さと一所懸命さがひしひしと伝わってくる感覚はテキストにロリ入ってるって言うか(核謎)

夏実シナリオ

 さて、ナチャーンこと、夏実ルートに入ることにしましょう。
 従姉のお姉さんで、担任の先生で、理科教師。
 まぁ、あり得ない……(ぉ
 主人公の精一杯の告白がスルーされたっっ!?
 や、やるなナチャーン!!
 つーか手玉に取られてる! ヤバいよヤバいよ!
 光源氏計画キタ────(゜∀゜)────!!(ぉぉぉぉ
 筆おろ(以下削除)
 ナチャーンシナリオは、東雲とのやり取りが面白かったぐらいで、なんかオマケっぽかったなぁ……。

あやめシナリオ

 再スタートさせると、プロローグから変化している。
 どうやらこれで全員クリアしたことになって、最終シナリオのフラグが立ったらしい。
 つーか、俺は飛鳥ちゃんがクリアしたくて再スタートさせたんですけどゴルァ(ぉぉぉ
 第3視点開眼(笑)
 つまる所、あやめシナリオはイリスの前提であり、イリスというタイトルはあやめのために付けられているが、イリスの全てでは無い。
 あやめの登場によってイリスのシナリオ観(世界観では無く)が大きく変えられるが、だからと言ってキャラ萌えが失せるわけでもなく、これはこれでアリなんじゃないかなと思う。
 美卯シナリオと同じ印象で、キャラ萌えもなければシナリオに入れ込むことも無かったのに、稚拙な表現方法に惚れそうな俺が居る不思議。ぼくらがここにいるふしぎ(マテ
 全部夢オチかよ!! つーか、俺が鮎かよ!
 まぁ、シナリオテキストを誉めても、この展開はいただけないなぁ……。
 なんと言うか、ハーレムってのは好きじゃないんだよねぇ……しかもこの主人公、
> さくらのうろたえる姿にちょっと意地悪な自分を誉めながら、僕は手にした(ネタバレ)を見つめる。
 ……。
 ……。
 ……。
 果てしなく半纏系(ダーク・シュナイダー)の匂いがするんですが……(ぉぉぉぉ

総括
 さて、総評。
 シナリオは、透明感に溢れながら、もう一歩踏み込んで欲しいと思わせる物語の魅力を持っているもの。そう感じることで評価を上げるか下げるかは個人の好き嫌いによるだろう。俺自身は嫌いじゃない。Kanon(栞や真琴)の前例がある通り。
 CGは一貫性を持って綺麗に仕上げられている。ただ、人形など無機物類にも愛情を込めて描いて欲しかった。
 音楽は特筆する所はなく、BGMとして秀逸。ただ、オープニングテーマはめっさ好き。
 システムはEver17 PS2のシステムをバージョンアップさせ、ユーザビリティに磨きをかけている。後はアナログジョイスティックを上手く使って、4つのLRボタンに一貫性が出れば完璧だろう。
 感動したい人(泣きゲー好き)や中学生だからと言ってプレイするゲームではない。想像力が豊かで、2ちゃんねるを知っている人で、ゆっくりゲームを楽しめる人なら間違い無く面白いと感じるはずである。ハマり系ゲームではないのに長く楽しめるゲームであると言えよう。